12月、色見本帳でも有名なPANTON(パントン社)からカラーオブザイヤーが発表されました。
「Greenery」(イエローグリーン)です。
https://www.pantone.com/color-
そして、JAFCA(日本流行色協会)からも2017年テーマカラーが発表になりました。
「Leading Red」(ビビッドレッド)です。
色は全然違いますよね。
ですが、共通する部分があります。
そこに触れる前に、まずは「流行色」について。
ファッションとしての「流行色」。
これは2年前から検討が始まっています。
日本ではJAFCAが、
15カ国が加盟するインターカラー(国際流行色協会)で選定された色情報や日本の色彩動向、社会動向を元に
日本の産業に向けて最先端のカラートレンドを選定・発信しています。
その情報をベースに各業界が商品化し、私たちの手に渡る、という流れで流行は作られています。
それに対して、
上記で紹介している、毎年年末に発表されるパントン社やJAFCAの「流行色」は
社会や文化の中での人々の意識を反映する、”時代の「象徴色」”という意味合いもあるのです。
なので、この「象徴色」はより時代性を表しています。
「Greenery」の意味することは
回復、新たな始まり、活力、蘇生、等。
2016年、世界の大きな変化を感じた方も少ないと思いますが、こうした社会状況の中で
再び人間らしさ、活力を取り戻していこう
というメッセージのある色といえます。
「Leading Red」のキーワードとしては
新しい時代、決断、強いエネルギー、血の通った生命、融和、等。
こう見てみると、色は違う色なのですが、関連性が見られます。
「Greenery」は新緑の緑、新しい生命、新たな始まり。
そして、その始まりをより一層促す強い力を持った「Leading Red」。
単なるハヤリ、ではなく
時代を表す象徴色、としての色。
2017年、
私自身もまた新たな気持ちでパワフルに突き進んでいきたいと思います。